視線の流れは意図して意図せず

写真教室でどのテーマの講座であっても、ひとつ共通する部分があるとすると、どこを撮影者が見ているのか、視聴者(観覧者?)はどこを観ていくのか、というのがあります。

撮影者が見ているポイントは「撮りたいもの」というのがあると思いますし、漠然とであってもなにかしらシャッターを切る動機というものがあると思うのです。

その意識の深さをどう深めていくとか、自分の気が付かなったポイントに気がつく要素を探す、みたいなことが参加のひとつのメリットになると思うのですが、それは、講師からの視点だけでなく、いろんな視点があるとなお良いと思っています。

人が注目する観点は、ホントに人それぞれと言うか、もちろん明らかに「これを撮っていますよね」という「被写体」というのは明確に分かる場合は多くあると思うのですが、それを認識するプロセスは人それぞれです。目の前の画像に対して理解をしていく手順といいますか、ルートと言いますか、それは作者が意図して仕掛けることもできるかもしれないですし、意図しない角度から読み取られる、もしかしたら、解釈の拡大、なんてことも起きるわけです。

そういうのが教室参加の意義でもあると考えていますし、みんな「あ!」とか「お!」とか「ほう・・」となる場面は、楽しい瞬間でもありますよね。

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